アルコール依存と摂食障害

 

このように、斉藤は研究をアルコールの研究からはじめたが、そこから摂食障害、児童虐待、家族論と研究のテーマを移していっている。これはこのセミナーで語られる摂食障害についての考え方の根幹である。すなわち摂食障害はアルコール中毒やドラッグ・アディクションと同類もしくは平行的な行為であり、医療では治すことが難しい。そして何とすりかえられているかを考えていくにあたって、家族と当事者の関係が大きく問題視されているところである。

2回目の講演は、東京フェミニストセラピーセンター代表の臨床心理士の平川和子とダルク女性ハウス代表上岡陽江が担当であった。平川と上岡の関係はセラピストとクライエントの関係である。平岡はフェミニストを「経済的にも精神的にも自立する女性」を目指すための思想ではなく、「女性と女性がつながってもかまわないですよ」という思想であると主張している。そして女性は自己主張をしづらい位置にあるとも言っている。